HOMEクワンソウ

琉球の眠り草「クワンソウ」

サンプル画像

沖縄では『クワンソウを食べると良く眠れる」という伝承が広く長く伝えられ、多くの屋敷にクワンソウが植えられていました。県内高齢者に聞き取り調査を実施した際、眠れなくて辛そうな時、元気がないとき、イライラしているとき、風邪を引いているとき、豚肉とクワンソウの葉や白茎を一緒に煮込んで食べさせた(食べさせてもらった)という声が集まりました。クワンソウの記憶を語るとき、家族の愛情が甦る時間でもありました。

サンプル画像

●沖縄での名称:クワンソウ
沖縄本島:クヮンソウ、クワンゾウ、カンジョー
八重山諸島:ニーブイグサ(眠り草)、パンソー、
      ニーブイカンゾー
宮古諸島:シファンツァ
●和名:アキノワスレグサ(秋の忘れ草)
 別名:トキワカンゾウ(常葉萱草)
●科名・属名:ユリ科ワスレグサ属(キスゲ属)
●分布:沖縄を中心とした南西諸島
●英名:DayLillie
●学名:Hemerocallis fulva L.var sempervirens M. Hotta

歴史の中のクワンソウ

琉球最大の国家行事「冊封の儀」において皇帝の使者「冊封使」の歓待料理に使用

冊封使行列の図

遥か昔、海外との交易で栄えていた琉球では、新国王即位時に訪れる中国皇帝の使者「冊封使」をもてなす行事は、外交と経済にかかわる重大な国家イベント。国の威信をかけ、贅を尽くした料理でもてなしました。
●画像出展:冊封使行列の図(一部)沖縄県立博物館

サンプル画像

冊封使たちをもてなす歓待料理は、今の時代には再現できないような贅(ぜい)をつくしたものでした。 文献に残る献立に「クヮンソウ」の記載があります。 長い船旅を終えた客人の心身の疲れを癒す心遣いが感じられます。

冊封使歓待料理は五段二十椀の料理で構成。クワンソウは二の段の「鹿のアキレス腱」の料理に使用。
●再現料理:2000年 沖縄調理師専門学校 安次富順子先生・田淵光先生
●画像出展:琉球文化アーカイブ(沖縄県)

このページのトップへ